いじわるな君の素顔

無事に入学式を終え、クラスに帰っていく。

入学式があまりにもスムーズに行われすぎて、時間がかなり余ってしまったらしい。

そのため、クラスでは各教室で静かにしろとのこと。

私は1-Cだ。

「はーるかっ!」

後ろから抱きつかれる。

「きゃっ!」

抱きついてきたのは、中学生のときに知り合った、 松永結依(まつなが ゆい)だ。

「あ、結依ちゃんか!びっくりしたー」

「私で悪かったわねー。」

ちょっと、ふてくされて言う結依ちゃん。

ものすごくかわいい。

「なんで、そんなこと言うのさー!結依ちゃんでよかったよー!」

私は結依ちゃんにぎゅっと、抱きつく。

「かわいいなー、もぉー!」

こんなやりとりがいつもだ。