「ちょっと!サキはこっちやって!はい!」



「はぁ?なんでだよ」



「いいからっ!!」



とサキを引っ張っていって私にウインクする愛梨。



愛梨〜~!感謝!感激!


「花、行く?それ俺持ってくよ。」


「うん。ありがとっ…。」



なんか、いつも通りにできない。


遥斗はやっぱりなんだかんだ優しいし。



断るの、なんか悪いっていうか…


でも、私はサキが…。



届かなくても、せめて自分だけはこの思いを大切にしたい。


愛梨と昨日話して、そう思うようになった。