「え?やってるやってる!」




「やってないよ!ほら、私のほうが手汚れてるもん!もう!」




むかついたから、私の手についてるペンキをサキの手にぺたっとつけてやった。



…自分でやっといて変だけど、サキの手に触れた瞬間ピリッと電流が走るみたいな感覚がして、胸が飛び跳ねた。


「あっ、てめぇ…やり返してやる!」



次はサキから、またペンキを付けられて…


「あっ!ちょっと!」


ペンキ付け合い合戦が始まった。



「あんたたち、ふざけてないで早くしてよ!ペンキの範囲広がってるんですけど。」



「「えっ?!」」