「ごめんごめん。いーって。手汚れる。」



「えっ?」



サキは私が持ってきた雑巾を奪って自分で床をふきはじめた。


何、急に私の手の心配とか…



「あ、いいの!手より床でしょ!」



「まじでー?優しいね花ちゃん。」



「うるさいな!実行委員来る前に早くふかないと!」




優しいとか言われると、ちょっときゅんとしちやうんですけど…



って、そんなこと気にしない!


言い聞かせてペンキを拭き取ることに専念する。


んー、意外と取れない!!



「って、ちょっとサキ!ちゃんと拭いてよ!」



サキは床を拭かずに私をニヤニヤ見ていた。