部活に行くと、
「ちょっと聞いてよー!今日クラスに面白い人いて〜」
「ちょっ、梨花!!」
「あ!知ってるよ!花でしょ?!」
梨花が私のことを暴露しようとすると、麻里香が自慢気に手を上げた。
「えっ?麻里香なんで??」
「え?サキに聞いた…」
「メールしてるの?!!」
「うん…///」
と、少し頬を赤く染める麻里香。
そっか、麻里香も私の知らないところで前に進んでたんだ…
「えっまじ?!麻里香、ワンチャンあんじゃねっ?!」
興奮気味にみんなが反応する。
「えー?ないないっ!!」
「いや行けるよ!押せ押せ麻里香!」
みんなが騒ぐ片隅で、なんだかみんなと一緒に素直に喜んだりできない自分がいる。
心の中に、モヤモヤが残る。
それでも私は、このモヤモヤに気がつかないふりをする。