私の好きな人。




そして妙な緊張感が流れる放課後。



今日は木曜日だから、部活はオフ。


だから麻里香は放課後に渡す事にしたみたい。




麻里香は、緊張してるっぽいけど、結構自信にあふれた顔に見えた。




「じゃあ、私行ってくるわ。」




「うん、頑張って!!!」




麻里香は可愛く手を振って紙袋を持って教室を出て行った。




どうかな、うまくいくかな。




付き合っちゃうのかな、あの二人…





なんだか、胸の中がざわつく。



私まで緊張してるのかな…?





その胸のざわつきの正体は分からず、麻里香の結果をドキドキして待っていた。







しばらくして、麻里香が教室に戻ってきた。




「麻里香!おかえり!!」




麻里香の手にはさっきの紙袋はないから、ちゃんと受け取ってもらえたって事だよね。




「ただいま。ちゃんと、渡してきたよ。」




「そっか。告白は?できた?」



「うん。しっかり伝えた。でも…なんか怖くなっちゃってさ、返事は今度でいいって言って逃げて来ちゃった…」




いつも気が強い麻里香から怖いっていう言葉を聞いて、少しびっくりした。




「サキは?なんて?」




「ありがとうって。それだけ言って、受け取ってくれた。」




麻里香はどこか不安そうな表情をしていて、こんな麻里香、初めて見た気がする。



「そっか…。いい返事、もらえるといいね」




「うん!ありがと花!!」




そう言ってにこりと笑った麻里香はやっぱり可愛くて、なんか絶対大丈夫だろうなと思った。