それから何も喋らないまま、バス停と私の家の分かれ道のところについた。



「私の家、こっちだから。」



「…ごめんな。花にこんな話して…」



「何で謝るの?いいって別に。」


「サンキュ。じゃあな…」


「うん。バイバイ、サキ…」



それだけ言うとサキはバス停の方に歩いて行ってしまった。



歩いてる時に少しだけちらっと横を見たとき、サキ、泣いてるように見えた。



私はまだ失恋がどういう気持ちなのかとか分からないけど、早く元気になってくれるといいな…


少しの間サキの後ろ姿を見送ってから、私は自分の家の方に歩いた。