「あっちの高校で、好きなヤツができたんだって。
そいつから告白されたから、もう俺とは付き合えないって…。」
「いつ…?」
「夏休み始まって少しした頃から、そいつから連絡来てたみたいで、少しずつ傾いたらしい。
それで夏休みの終わりに、別れた。」
「そう…なんだ…」
「実際部活でいっぱいいっぱいで、瀬奈のことほったらかしてたのは本当だし。
取られても仕方なかった…。」
「そんなことっ、ないよ!!
瀬奈ちゃんだって絶対にサキが部活頑張ってるって分かってたと思うよ…?」
「ん…」
サキは、今にも泣きそうな声で一文字の返事をした。
「私、恋愛経験ないからあんまりいい事言えないけど…
話はいつでも聞くからね。」
「ん…ありがと、花。」