夜の住宅街を、サキと歩く。 「なんか、サキと話すの久しぶりだね」 「そーかもな。」 「野球応援以来かなー? あ、そういえばね、野球応援の時瀬奈ちゃんと少ししゃべったよ! 瀬奈ちゃん、元気にしてる?」 私がそう言うと、サキは表情を曇らせ、立ち止まった。 「サキ…?」 いつもとは雰囲気の違うサキ。 少し間を開けて、小さく口を開いた。