そのあとも、キュンとする仕草とか、壁ドンについて語ったりして、90分はあっという間に過ぎていった。
「みんな、おつかれー」
「んじゃ、写真とって解散なー」
お店の外に出て、駐車場で写真撮影をしてクラスは解散になった。
「じゃーね、花。」
「うん。バイバイ麻里香。」
麻里香とは家が逆方向だから、一緒には帰れない。
誰か、同じ方面の人いないかな~?
「花んちって、あっちの方…?」
「え…?」
ふりかえるとそこには、
「あ、サキ…そうだよ。あっちの方。」
久しぶりにしっかり見たサキは、日に焼けていて、肌が黒くなっていた。
それに、少し元気が無いように感じた。
そういえば今日の打ち上げもあんまり喋ってなかったかも…
「そ。んじゃ、行こ。」
と言って、歩き出すサキ。
「えっちょ、待って。サキの家もそっちなの?」
「うん。3丁目のとこからバス乗る。」
「あ、そーなんだ!
私の家、そのバス停の近くだよ。」
私の家は学校から歩いていける距離で。
だからその3丁目のバス停から学校に来る人も少しいる。
サキも、その一人だったんだ…