「えっ、ちがっ…」



慌てて顔を上げると、麻里香の目は真っ赤だった。



「私気づいてた。サキの話するたびに花、笑ってたけど、傷ついた顔してた。


なのに私…傷つけてごめん…。

いっぱい苦しめてごめん。

いつも自分ばっかでごめんね…っ。」




「違う!!違うよ麻里香…

麻里香は悪くない。私がいけないんだよ。


ごめんね麻里香…私、サキが好き。

麻里香のことずっと応援してたし、ずっと応援してたかったのに、ごめんっ…」



「うん…。

花、花が誰を好きでも私はずっと花の親友だからね。

遠慮とか、しないでね。絶対。」



「え…?」



「じゃないと私の恋、終われないからさぁ…」



麻里香は上を向いたまま、私にそういった。