「 大丈夫 ? 痛い ? 」
あたしは言葉を失った 。
少し茶色がかってふわふわした髪
ぱっちり2重でくりくりした目
形のいい唇
筋肉質なのに清潔感漂う香り
「 うわわ !! まじイケメン !! 」
第一声を発したのは 、あたしじゃなくて心配していた真衣だった 。
「 え …… ? 」
吃驚した様に聞き返す 、美少年 。
「 ……よいしょ っと 」
といいながら 、立ち上がろうとすれば 、真衣の方を見ていた美少年があたしの手を取り引っ張りあげてくれた 。
「 怪我してない ? 」
先程よりも近くなった距離で言われれば 、恥ずかしくなり真衣の後ろにさっと隠れると
「 だ 、大丈夫… 」
「 良かった 。じゃ 、俺行くわ 」
と言って爽やかな笑顔を見せると 、足早に校舎の中に入っていった 。
