「おはようございます。」
「…」
私、龍崎恵美 りゅうざきえみピッチピッチの高校生♪毎日楽しく青春を謳歌している…わけがない。なぜかって?それは私がちょー地味子だからなのだ。変装だけどね♪友達もいない。それにいじめられている。だが、私は全然気にしない♪こんな幼稚ないじめで傷つく奴の気が知れない笑今日もくだらない1日が始まります。今日1日、何事もなく無事に終わりますように。私達の主イエスキリストによって、アーメン。この願いが神様に聞き入れられることはなかった…机の中に’昼休み体育館裏’とだけ書いてある紙がはいっていた。呼びだしか。めんどーだな。今日、久しぶりにあれやろうと思ってたたから計画しなきゃいけないのに…あれって?それは後でのお楽しみ♡なんて遊んでる間にもう昼休みになっていた。仕方ない行くか…
〜体育館裏〜
「呼び出した方が遅れるってどういうこと?」あ、やべっ。声に出てたよ…気をつけなきゃ。
「あら?逃げずに来たのね☆えらいわー。」
「ビクビク。あの、用事って?」
「あんたきもいのよ。消えて♪」
「え?」
きもいって?どうしたらいいの?てか、おまえの方がきもいよ?化粧濃いし、香水くさいし。まあ、私の素顔みたらそんなこと言ってられなくなるよ?だって私、ちょー美少女らしいし。らしいって曖昧なのは私的には自分がきもいと思ってるんだけど。友達がね☆とりあえず、この状況をどうにかしないとなぁ。あ、言い忘れてたけど私は地味子でオドオドしてる女子高生を演じているんだ♪もう、めんどーだなぁ。地味子やめよっかな。
「じゃぁ、地味子じゃなきゃいいんですか?」
「え?あ、うん」こいつ、絶対何も考えてなかったなイラっ。
「そうですか。」バサッ。
「これでもきもいですか?」
「え?まじで?地味子??」
「はい。」
「…」
じゃ、放心状態のみんなをほっといて帰ろっ♪計画練るか…
今日のターゲットは五十嵐潤くん小5
え?なんの話しかって?私は誘拐が趣味なの…え?待って!通報しないで?ねっ。お願い(うるうる目+上目遣い+甘い声)通報しないでくれる?本当?ありがとぉ♡
〜放課後〜
星稜小学校校門前PM5:30
「バイバイ」「明日ね〜」
来た来た。「ねぇ、五十嵐潤くんだよね?」「は?あんた誰?俺、いそがしいんだけど…」「私は、龍崎恵美。潤くん、着いて来てくれない?」「やだし。」「仕方ないね。じゃ、強引に連れて行くわ☆」「なにいってんの?行かねえし。」「来てくれるよね?」「ちっ。仕方ねぇな。行ってやるよ」
「ありがとぉ。さぁ、行こっか♪」
倉庫〜美酷
「単刀直入に言うわ。潤くん、なんであんな族に入っているの?あそこは犯罪ばっかりやってる汚ない族よ?分かってる?」
「ああ。分かってるよ。」
「だったらなんで?」
「なんでお前なんかに言わなきゃいけないんだよ。てかお前誰だよ。なんで、ここに入れるんだよ?」
「質問が多いな。笑いいわ。答えてあげる。その代わり、潤くんが竜王にはいってる理由を教えて♪」
「ああ。わかったよ。」
「じゃあまず一つ目の質問ね。私は龍崎恵美よ。通り名は美蝶。由来は喧嘩する姿が美しく、蝶のように舞う。って事らしいけど。そして、龍崎組次期組長。龍崎グループ次期社長。まあ、他にもやってるけど…これぐらいでいいかしら?あ、美酷では総長です♪だから、ここに入れるの。おk?」
「…ああ。俺が竜王にいるのは、妹の為だ…」
「ちょっと待って。あなたには兄妹いないはずじゃなかった?ハッキングで出てこなかったし。」私にハッキングできないなんてありえないし。だって私世界No.1のハッカーだから♪
「ああ。表向きには兄妹じゃないことになってるからな。俺の親は妹、葉月のことを捨てたんだ…。女はいらなかったんだ。五十嵐財閥を支えるのに女は必要なかった。だから捨てたんだ…そしたら、葉月は神埼組に拾われた。」
神埼組か。厄介だな。あそこは、裏金、脅し、殺人、犯罪の常習犯だから。
「そこまではよかったんだ。だけど、神埼組の息子、神埼奏かなでが総長の竜王に無理やり入れられたんだ。葉月をネタに脅して、ほんとは嫌だった。だけど、葉月の為にやらなきゃいけなかった。」
「もういいわ。潤くん、話してくれてありがとう」
「なあ、あんた美蝶なんだろ。葉月を助けてくれよ。頼む。」
「え?なにいってんの?私ははじめから潤くんも葉月ちゃんも助けるつもりだったわよ?明後日くらいには神埼組を潰すわ。もちろん竜王もね。だから安心して。後、あなた美酷に入らない?幹部にしてあげる。」
「え?まじですか?俺が美酷に?はいります。入らせてください。おねがいします。」美酷は世界No.1の暴走族なんだ♪
「ふふふ。わかったわ。でも入るのは竜王を潰してからね♪」
「はい。ほんとにありがとうございます。」
潤が帰った後。
妹の為に竜王にはいるなんて。潤くん、もう仲間だから呼び捨てにするか。潤、いいやつだな。よし、神埼組潰す用意しなきゃ。パパに電話。
プルルー
「はい?」
1コールで出たよ。
「もしもし。私。神埼組潰すね。後、竜王も潰すから。後片付けよろしくね♪ひにちは明後日。じゃ。」
ブチッ。これでよし。早く明後日にならないかな。楽しみなことは早く来るわけで。今日が決闘の日。
神埼組本部前
バンッ。あ、ドア壊しちゃった笑まあ、いいか。
「組長さんいる?」
「誰だ、おまえ。」
「ども。麗妃でーす。神埼組を潰しに来ました☆」
麗妃は、組の仕事の時の通り名。まあ、その他にも通り名はあるけど。今度紹介する機会があったらね♪
「潰す?笑わせるな。いくら麗妃でも1人では潰せないだろ。みんなやっちまえ。」「「「おーーーー。」」」
ちっ。うるせーな、声出さなきゃ戦えないのか?俺1人で楽勝だわ。あ、麗妃の時や、美蝶の時一人称が俺になるんだ。
5分後
楽勝だったな。5分くらいじゃない?まあ、俺が負けるわけないけどな。つぎ、竜王を潰しに行くか。先に電話しなきゃ。「あ、パパ?神埼組潰した。これから竜王潰してくるな。神埼組の方の後片付けよろ。」
「ああ、気をつけろよ?」
「大丈夫だよ。じゃ、行くな。」
「おお。」
ブチッ。
竜王倉庫前
バンッ。あ、またドア壊しちゃった笑いっか。「どもども。総長いますかぁ〜?」
「お前誰だよ」
「俺は麗妃。今日は竜王を潰しに来た。」
「なにいってんだよ?おい、総長呼んでこい。」「あ、おお。」
バキッ、ドガッ、ドコッ、ガン
楽勝じゃねえか。「総長さん。後あなただけですけど?」
「ふざけるな。俺には神埼組がついてるんだそ?」
「それがどうかしましたか?てか、神埼組はさっき潰しましたので。」
「は?なにいってんだよ…?」
「さあ、おしゃべりはこの辺で。本気で行きますよ?」
バキッ。ドコッ。ドガッ。ガン。
まぢで楽勝♪パイプとか卑怯なの使ってる割に雑魚だったな。
「おい。潤。起きろ」
「はい。総長、ありがとうございました。」
「よかったな。あ、妹ちゃんはまたあんたの家で暮らせるようにしてあげるよ。」
「え?そんなことできるんですか?」
「あったりまえ。龍崎グループをなめるなよ?笑」
プルルー
「終わったか?」
「ああ。親父、俺のわがままに付き合ってくれてありがとな。後、五十嵐葉月を五十嵐財閥に圧力かけて家族に戻して欲しいんだけど。いい?」
「ああ、やっておく。じゃ、今日はもう帰ってこい。」
「はいよ。いまから帰るけど迎えに来てくれない?」
「そういうとおもってもう、いかせてるよ。もうずく着くとおもう。」
「ありがとな。」
ブチッ。あーあ。今日の仕事は終わり。早く帰ろっと。
「潤。またな。今度は倉庫に来いよ?」
「はい♪」
こうして、恵美はまた1人の男の子を救ったのでした。恵美の言う、誘拐とは人を救う為の誘拐でした。救われた潤と葉月は今、本当の親の所で仲良く幸せに暮らしています。めでたしめでたし