キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。


「じゃあ、里愛、戻るね!」


「うん!」


「ちゃんと、聞いとくからー!」


「わかった!」


「じゃあねー!!」


「席に着けー!」


「おっ!席替えしてるな!」


「そーだよ!担任が、気分転換にって!」


「よかったな!授業始めるぞ!」


「教科書の35ページ開けろー!」


「はぁ。」


「高梨さん!?どーしたの!?」


「えっ!?なにが?」


「さっき、ため息ついてたから!」


「あぁ、大丈夫だよっ!」


「ほんと!?」


「うん!」


「そっか!なんかあったら、相談してね!」


「うん!ありがと!」


「おーい!永井と高梨!ずっと喋ってるけど、そんなに俺の授業がおもんないのか?」


「いえ、そんなことは・・・」


「そーです!」


「えっ!?永井くん!?」


「そーか!よし!永井と高梨は今日居残りだ!掃除だ!」


「えぇー!!」


「はーい!わかったよ!」


私はイヤだったけど、永井くんはなぜか嬉しそうにしていた。


キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。


「号令!」


「起立!礼。」


「ありがとうございました。」