みんなに急かされ緊張と焦りで頭が爆発しそう。 なんて答えたらいいの…? 好きな人なんて… そう考えた時ふと思い浮かんだのは椎名君の顔。 だめだめ。 私なんかが椎名君のこと好きなんて言ったら椎名君に迷惑かけちゃう…… どうしよう…。 早くしろと司会者も急かしてくる。 もう頭が混乱してなにがなんだか考えられなくなっていたとき… 私はついぽろっと声にだしてしまった。 「しい…な……く…ん……。」 気づいた時にはもう遅く地獄耳の司会者には聞こえていたようだ。