全然知らない男の人が5、6人立っていた。

「今言った「椎名君」って椎名魁斗のこと?」

私は椎名君の知り合いかと思い

「そうですけど…椎名君の知り合いですか?」

「ん〜、まぁそんなとこ」

完全に信じていた。

「椎名君のとこに連れて行ってもらえませんか?」

男の人たちはニヤニヤしながら

「いいよ〜」

と言った。

その笑顔になんとなく嫌な感じがして

「やっぱりいいです!!!」

そう言って走り出そうとした。