ケータイがなった。 「もしもし?舞⁉︎」 すがりつくように電話に出た。 「ちょっと〜!どこ行ったのよ⁉︎」 少し焦りが混じった声。 「ふぇ……わかんない……。」 泣きながら話す。 「泣かないの!とりあえずなんか近くに大きい建物とかない?」 大きい建物…あっ!! 「なんか赤いビルがある!」 「了解!待ってて!」