ずっとあの子のいた場所を見つめていると…
キーンコーンカーンコーン……
チャイムがなった。
なりおわったころに担任の前園 光紗ーマエゾノ ミサーが教室に入ってきた。
通称まーちゃんはとても小柄な先生でみんなに親しまれている。
担当教科は数学だ。
「今日は、あと1ヶ月後にせまった文化祭の分担などを決めまーす。
委員長さんと副委員長さんは前にでてきてー。」
はあー。だるいな。
そう思っていたら後ろの席の悠介に
「おい!早く前でろよ!」
と小声で言われた。
え?…あっ!俺くじで当たって
委員長になったんだっけ?
ん……
「副委員長ってだれだっけ?」
悠介に聞いてみると
「お前…忘れたのか?
隣の席の中野 沙羅ーナカノサラーって子!
あの子かわいいよなぁー」
ふーん…
ってさっきの子じゃん!
とりあえず前出るか。
そんでちゃっちゃと決めよ!
「えーっと。中野さん?
ちゃっちゃと決めて早くおわらせよーぜ」
「…そうだね」
…ん?…
なんか間があった気がするがいいか!
俺は中野さんといっしょに前へ出た。

