ストロベリー・ラブ

「夢なんて、見るだけのものなんだよ。
叶えられる人間なんて、極わずか。
あたしはその極わずかの人間に、なれなかった」


なろうと、頑張ったんだけど、、、


その夢が、幻に変わるのは一瞬だった。


「、、、ごめんね?広太」


そのまま、目の前の桜を見ながら
あたしは広太に謝罪の言葉を
今にも消え入りそうな、小さな声で囁く。


「なんで、謝んだよ。
千衣の夢だろ?俺に謝る必要はないよ」


そんな傷ついたような顔、してるじゃん。


横目で一瞬だけ、広太の顔色を確認した。


「そうだよね?」


あたしは広太のことに気づかぬフリをし
渇いたような、笑みを溢した。