「あれ、麗香??」
目の前には親友の美里と美里の彼氏の雄輔くんが居た
「麗香なにやってんのよ、こんな所で。しかも1人?」
「さっきまでたっくんと居たんだけどね、彼女の所に行っちゃって。足痛くて歩けないの」
「なんで足の痛い麗香を1人置いて彼女の所なんかに行かせたのよ、あんたバカ?」
…たっくんに嘘ついてるんだもん
しかも美里にもそれ言ってないし。汗
「実はね、たっくんに彼女が出来たって聞いて置いて行かれた気持ちになって私も彼氏いるって言ったの。」
美里と雄輔くんは腹を抱えて笑っていた
「…ははは!ほんとおもしれぇな、麗香」
「ほんと!雄輔、麗香おんぶして2人で家まで送ってあげよ」
「え!いいの?」
「麗香の嘘に付き合いきれるかわかんないけど、今日は送ってってあげるよ」
「ありがとぉおお」
雄輔くんにおんぶしてもらい出口へ向かう
…ん?
あれってもしかして
「麗香、拓夢君いるよ!」
「やばいよ!」
私は結んでいた髪をほどき雄輔くんの肩に顔を置き、たっくんにバレないように顔を伏せた。
しばらくすると
「麗香、もう大丈夫だぞ」
ぱっと顔を上げるとお祭りがある神社から遠ざかっていた。
「よかった…美里!私たっくんにバレてなかった?」
「大丈夫だよ」
ふぅと胸を撫で下ろした
