To you the "love" of the last

学校を終え、美里とバイバイして自転車でたっくんの家に向かった

たっくんの家って何階だったっけ。

ポストを見て何階か確認しよ

…松野…松野…あった。903だ

エレベーターに乗り9のボタンを押した

大きな箱はグワァンと上昇し9階についた

たっくんの家!

懐かしいぃいいい!!

いつぶりだろう

ピンポーン

…あれ?誰も出ない

ピンポーンピンポーン

「うるせぇ!誰だよ」

…ビクッ

「えっと、あの麗香」

「え?麗香?開けるわ」

少し経って鍵があいた。

目の前に居たのはおデコに冷えピタを貼りマスクをするたっくんの姿が。

「風邪!?」

「夏風邪みたいだ…ゴホッ」

「大丈夫!?ああ、お邪魔します!」

私はたっくんの背中を押してベットに無理寝かせた

「お前なにしに来たんだよ」

「そんな事よりなんも食べて無いでしょ?」

たっくんは昔っから風邪の時はなにも食べない
ただ、唯一食べてのは私が作るたまご粥だった。

「あれ、作ろうか?」

「いらねぇ…」

そっか、もう15年も経ってしまえば
昔食べてた物もいらなくなるよね

「あのね、たっくん」

「んー?」

「今週の日曜日ね、美里と美里の彼氏の雄輔くんと私とたっくんとで遊ぼって話になったんだけどね、どうかなーと思ったんだけど」

「やめとく」

即却下された

「だよね!ごめんね!しんどい時におしかけて。帰るね!」

私は鞄を持ち立ち上がりたっくんに背を向け玄関へ向かった

ダンダンダンダンッ

たっくんがいきなり目の前に現れた

するとたっくんはマスクをはずした。

「たまご粥食ったら風邪治る」

「でもいらないって…」

「うるさい。それ食って治ったらその誘い受けてやってもいいぞ。」

………ほんとに!?やったぁあ!!!

「じゃあ、早速キッチン借りるね♪あっ!たっくんは横になってて!」

「はいはーい」

嬉しい!
たっくん本当はまだ私のたまご粥好きでいてくれてたのかな?

それに、日曜日の件いいって!

最高♡
神様ありがとうございます♡