To you the "love" of the last

「お疲れ様でしたー」

5時間勤務を終えた。

祭りの後のバイトはきっつなぁ
足爆発しちゃいそう

コンビニを出て自転車置き場に向かった

すると背後に気配が。

「おい、麗香」

声のする方を向くとたっくんがいた

「……」

「話せるか?」

「ごめん、疲れてるから帰るね」

私は駐輪場まで走ろうとした

ガシッ

腕を掴まれ

「だったら強制だ」

「自転車取ってくる」

私は自転車を取りたっくんのいる所へ。

「貸せ」

たっくんはハンドルを持ちサドルにまたがり私が後ろに乗るのを待つ。

私は黙って後ろに乗った

「ちゃんと捕まってろ」

また私の腕を掴み自分の腰へ手をまわされた。

…な、なんかドキドキする

たっくんは自転車を漕ぎ出す

もう片方の手をたっくんの腰にまわし
ぎゅっと強く抱きついた。

安心感と自分の情けなさに涙が溢れ公園に着くまでずっと泣いていた