ずっと好き

その日の夜、ギリギリまで、悩んで
やっぱりその日に金曜日に行くことにした

今、家を出ないとヒロのとこまで 行く
終点がなくなる。
大荷物をもって家を出た。
夜8時前に家を出て向こうに着いたのが
12時前だった。
ヒロの部屋の近くのバス停で待ち合わせを
した。
バス停に着いてヒロと会って
すぐに、私の荷物を持ってくれた
やっぱり優しいな。

次の日は、映画を観に行った。
人生初の映画。ヒロと観れて幸せ。

日曜日…お母さんに帰ると伝えている日。
ほんとは、このままここで暮らすつもり。
お母さんに帰らないとメールしたら
帰ってきなさいと、予想通りのメールが。
このままだと一切連絡とれないよ?とも
来た。その覚悟はできてる
もうあの家にいるのが苦痛。
わかって欲しい。
私がメールの返事をしないからか
お母さんはヒロにメールをしてるみたい。
月曜日までは、お母さんから
メールが来てたけど、無視を
続けていたら来なくなった。その間もヒロと連絡を取っていたらしい。

「加奈、一度帰ろうよ」とヒロに言われた。
ヒロがそういうとは思わなかったから
ショック。
「やだ」
「お母さんが加奈が帰るの待ってるって」
「…」
帰るのは構わない。だけど、
また何ヶ月もあの家で暮らすのは
耐えられ無い。だから親と話して
またここに戻ってこれるなら、
日帰りなら帰るよ?
でも、お母さんはそのつもりじゃない。
私を説得するつもりでしょ?

次の日、ヒロの会社のバーベキュー。
帰されるのは明日だろうな…と思って
あんまり、楽しくなかった…。憂鬱だった
でも、せっかくのバーベキューだし
楽しまなきゃ!

バーベキューから帰って
シャワーを浴びて出たら、私の
荷物がまとめてあった。
やっぱり、明日帰んなきゃいけないのか。
帰ったら、またしばらく会えなくなる。
ヒロは平気なのかな?寂しくないの?
なんか悲しくなって、ヒロが
シャワー浴びてる時に大号泣した。
やっぱりヒロは私が泣いてるのなんて
お見通し。すぐに抱き締めてくれた。