猫被り王子は私の彼氏!!♡










「あれ!?舞ちゃん!!」








私が呆然として固まっていると

それにいち早く気づいた咲さんが

私を見つけてこっちに駆け寄ってきた。







その声に優もこっちに気づく。









最悪。。








今すぐここから逃げ出してしまいたい。
 







「え?誰?知り合い?」








事情を知らない拓は私と咲さん達を

交互に見ながら聞いてくる。








咲さんがチャンスと思わん限りの

満面の笑みで私達を指差した。









「あれ!?もしかして2人付き合ってるの!?」





はい?私と優が付き合ってるの

知ってて何言ってるんですか。










優はというと、私を鋭い目で睨んでくる。









なんで私が睨まれなきゃなんないのよ?







睨みたいのはこっちだから!!












「えっとー‥舞ちゃん?これって修羅場

とかじゃ‥」













素早く状況を理解した拓があっちには

聞こえないくらいの音量で私に耳打ち

してきた。









「多分‥そう。」







「おい。何コソコソ話してんだよ?」








私と拓が耳打ちで話してるのが気に

いらなかったのか優が怒った。









「ごめんね。今の状況を舞ちゃんに

確認しただけだから。」








優と同い年なのに拓の方が大人の対応で

今は優より拓の方が年上に見える。









優が何かを言おうとした前に

拓が先に言った。









「君さ、舞ちゃんの彼氏だよね?

何でその人といるの?」







「そうだけど。何でお前に言わなきゃ

なんねーんだよ。」








咲さんいるのに、こんな事言ってるって

事は咲さんにも本当の顔見せたんだね。









私だけが特別じゃなかったんだ。







私だけがそう思ってただけだったんだ。








「じゃあ舞ちゃんに説明してあげて?」








もう何も聞きたくない。






ここにいたくない。








咲さんのこの状況を心配してるように見せ

て勝ち誇ったような表情を見るのも

もういやだ。








「いいよ。拓。行こ。

どうでもいいよ。あの人たちが

どこで何してようと。私には関係ないよ」







私は拓を引っ張ってカラオケ店から


でた。












優は思った通り追いかけてこない。






もしかしたら、これで終わりなのかも。







幼なじみも恋人も。