「気分でも悪い?」
スッとスマートに差しのべられる手。
それを掴むことなく立ち上がる。
「……気分が悪いのは椎名さんの方じゃないんですか。随分とお酒を飲まれていたようですけど」
昨日は意識が飛ぶくらい飲んでいた。
お酒は飲まないからわからないけど、二日酔いとかあるんじゃないの?
いくらお昼が回っていると言ってもまだお酒が残ってると思うのに、いつもと変わらない椎名さんにプロ意識を感じる。
「お酒?」
椎名さんは不思議そうな顔をした。
「昨日の飲み会のこと、どうして朝倉さんが知ってるの?」
「え?」
