恥ずかしくて目を合わせられない。
それくらい察して欲しいのに、腕をひかれて椎名さんの胸の中へダイブ。


「うわ!」


突然のことに思わず顔を上げると、私を見下ろす顔が間近にあった。

思わずこくりと喉を鳴らす。

や、ヤバイ。
肌が綺麗。まつ毛が長い。
鼻筋が通ってる。
大アップに耐えられるなんて羨ましい。

って、そうじゃなくて!

私の頭は絶好調に混乱中。


「は、離してください!」

「あれで練習終り?勉強には、答え合わせが必要だと思うんだけど」

「こ、たえ合わせ……?」