さすがに泥酔した人気俳優をこのまま放っておくわけにもいかない。
明日の紙面がどんなことになるか恐ろしい。
私はうんざりした気分で椎名さんの肩を揺すった。
「椎名さん。起きてください」
……駄目だ。反応がない。
仕方なく渾身の力を込めて腕を引っ張る。
すると、何とか立ち上がってはくれた。
そのまま肩を貸して、ちょっとずつマンションの中へ。
「お、重い…」
足は動かしてくれているけど、ほとんど私に寄りかかっている状態だからもの凄く重たい。
だけど何とかエレベーターまで連れて行き、部屋の前まで辿り着いた。
