「明日も撮影だろ?」 「あー…、うん」 美味しいモノを食べてホクホクだった心がズシンと重くなる。 すっかり忘れていたのに思い出す。 もうすぐキスシーンがあるってこと。 「……何かあったのか?」 「え!?ううん、何でもない!」 私の沈んだ顔を見てケンちゃんが心配そうに顔を覗きこんでくる。 居酒屋でも散々お芝居の相談にのってもらったのに、これ以上心配はかけられない。 それに……。 どう相談していいのかもわからない。