あんまりケンちゃんには知られたくない。
だってケンちゃんは凄く心配性だから、きっといい顔をしない。
げんにほら、ケンちゃんは驚いた顔をした後、軽く眉を寄せてしまってる。
「ドラマ?どうして急に。お前、芸能界には興味ないんだろ?」
「うん、まぁ…」
ここで本日二度目の経緯説明。
「持田監督のドラマか」
説明し終わると、ケンちゃんが呟いた。
「知ってるの?」
「知ってるよ。有名な人だから」
「私も知ってる。確か、恋愛モノのドラマとか映画には定評あるよね」
へぇ。知らなかった。
あんなガサツそうで髭面の濃い顔なのに。
そんな繊細そうな分野で評判がいいなんて。
