「ちょっとちょっと、何をどうすればそんな話になるのよ」 この間の経緯を葵ちゃんに説明する。 葵ちゃんはコーヒーを口にしながら聞いている。 全て話終えると、葵ちゃんは呆れたような顔をしていた。 「あんたバカね。そんなの引き受けて大丈夫なの?」 「い、言わないでよぉ。私だって後悔してるんだから」 顔合わせが終わって明日から撮影が始まる。 いよいよだと思うと、急に怖じ気づいてしまった。 おかげで最近ろくに眠れず睡眠不足。