「あぁ…。嫌だなぁ…」


ドアの隙間からソッと中を覗く。
そこには何度見ても同じ光景があるばかり。

偉そうに腕組みした人。
隣の人と雑談してる人。
キラキラしたオーラを振りまいてる人。

そんな人たちが、壁に沿って四方に並べられた長いテーブルを前に何人も。

そしてそんな光景を隙間からただ眺め始めてもうすぐ五分。

ドアを開けようとするんだけど、私の意思に反して指は動いてくれない。

だ、だって入れるわけないよー!
住む世界が違いすぎるんだもん。