突然、彼が口を開いた

「お前、名前は?歳は」

「齋藤小百合、歳は18になる、高3だよ」

齋藤は私の旧姓だ。この時点では結婚していないために齋藤になる。

「俺は、栗林龍太(クリバヤシリュウタ)、お前と同い年だ」

龍太は私の隣のブランコに座り、こぎはじめた。