こうして、龍太と名付けられたこどもはスクスクと育ったのだった

そして、龍太の18歳の誕生日の日

「龍太、おめでとう!」

「…母さん…」

「龍太、どうしたの?」

「…おれ、おれなんだ」

「なんのこと?」

龍太は突然涙を流した
そして、こう言ったのだ

「…小百合。俺だよ…栗林…栗林龍太」