10年後…



オギャァ!!オギャァ!!

「おめでとうございます!元気な男の子です!」

「…小百合、よく頑張ったね」

「あなた…私、こどもが産まれたら龍太って名前にするって…決めていたの…」

「そんなに喋って大丈夫か?名前の話は後でもいいんだぞ?」

「…いえ、あえて…今話すわ」


「わかった。しかし、どうして龍太?」

「昔のとても大切な人なの。まさか、元彼とかそんなのじゃないわよ!…ただ、もうこの世にはいない人。その人のように育って欲しいの」

「…そうなのか、龍太か、俺も気に入った!そうしよう」