4月

私の名前は、一ノ瀬 未來(いちのせみく)

今日から高校生活が、スタートするって
ときに…。

「遅刻ってありえぇぇぇーーーん!」

「はぁ、はぁ。ギリセーフ!」

初日から遅刻したら、印象が悪く思われるとこだった本当セーフだよ。
あれ?なっちゃんと同じクラスだ!

「なっちゃーん!おっはよー。」

「おぉ!未來じゃん!おはよー。」

この子は、松田奈津(まつだなつ)小学校のときからずっと、一緒なんです。

「一年生のみんなは体育館に移動してください。トイレは今のうちに済ませておいてね。」

「移動か。なっちゃんあたしトイレ行って来る。」

「OK!」

私は、トイレへ猛ダッシュで駆け込もうとした瞬間

ドンッ

誰かに思いっきりぶつかっちゃった‼︎‼︎
ドドドドどうしよおおお

「だっ、大丈夫ですか?」

「痛ってー、大丈夫だよ君こそ大丈夫?」

「あたしは、平気です。本当すみませんでした。」

「大丈夫だよ。気にしないで、早く戻ろう先生達に怒られちゃうから。」

この人さっきは、きずかなかったけどめっちゃかっこいい。顔立ちも良くて背も高くてその上優しい。

「じゃあ、バイバイ!」

「あっ、はい!」

あっ、名前聞くの忘れた!
あの人かっこよかったな…。

「未來!未來!」

「あっ、ごめん」

「なにボーとしてたの?それより見てよあの人めっちゃイケメンじゃん」

あの人ってあぁー壇上に上がってるヒトってあれ?なんか見たことあるような…。!さっきの人だ‼︎

「一年代表碓氷 天佑(うすい てんゆう)です。今日は、僕たち一年生のために素晴らしい式を行ってもらいとても感謝しています。」

「かっこいいでしょ未來?」

「さっきあの人とぶつかっちゃった」

「えっ?」

「だから、さっきあの人にぶつかっちゃったの」

「それが、どうしたのよ?」

「碓氷君優しかった。」

「未來もしかして碓氷にラブ~?」

そうなの?この気持ちそうなの?