「食べ終わったんなら、お風呂 、入っちゃいなさい」


「ん…」


僕は短く返事をして、着替えを取りに行くために、一度二階の自分の部屋へ向かった。

この行動は、本当にめんどくさい。


「あんた、相変わらずだね。あの子、品川真咲ちゃんって言って、かなりの美少女。


学校内でも、すごい人気なんだよ?」



部屋に入ろうとした時、僕の名前も呼ばず、自分の用件だけを済ませた女に会った。


「……別に興味ない。

いつもいつも、僕に告るのはいいけど、大事な一言を皆言わない…。

好きの後、言わなくてもわかってくれると思ってる。

そういう人間は大っ嫌いだから」


「はあ…」


後ろで呆れたようなため息が聞こえたけど

僕はそれを気にも止めず、部屋に入った。