「あいつ、サボり魔か。」


ベルに呆れている俺に

突然、爽太が真剣な顔で話した。


「なつくん、君が作ったこの世界はね
興味本位でくるような場所じゃないよ。」


ゴクリ。


そうだ。

馬鹿な俺でも知っている、この世界の危険さは

俺らが普段くらいしている世界よりも

はるかにやばいってことくらい。


「な、なぁ、いつからこの世界に?
完成したの、ついさっきなんだぞ?」

「僕がここに来たのは5ヶ月前くらいかな
君が作成し始めて3ヶ月たった頃。
ここに初めて人が入ったのは、作り始めてすぐみたいだよ」


なかなかやべぇ。

俺が想像力フル活用して作り始めようとしたときには

もう、人がいたなんて……

俺はなにも知らずたんたんと作っていたのか…


「そろそろいいかな?
この世界で生きるための説明をしたいんだけど。」

「あ、あぁ。」

「んまぁ、説明って言っても
なつくんが作ったルールだから、大まかに
どんな世界なのかどうすれば¨生き残れるか¨を説明するよ」


えっとぉ…聞き間違えかなぁ…?

生き残るとか聞こえた気がしたんだが。。。

ちょっと、まて。

俺が作ったのは

ただ妄想を現実化できる不思議な世界だぞ?

生き残るとか生死が関わるようなものは作っていない。