ー俊の部屋

「俊!」

俺は勢いよく俊の部屋のドアを開けた。

「あ、祐助さん。その様子だとメールを見たみたいですね」

「あぁ。で、どういう意味なんだ?平田がただものじゃないって」

「見てのとおりですよ」

俊は小バカにしたように言った。


「じゃなくて!俺が知ってる事じゃなくて俊にしか知らねぇ何かがあるって事だろ?」

「さすが祐助さん。おっしゃるとおり、彼はただものではありません。彼は、前生徒会長千堂千夏様の実家のいとこです」

いとこ……だと……?

「なるほどそういう事か」

あんまり働かない頭で俺は考えた。


これは……千夏様のせいだって。


たくっ。
まだ諦めてねぇのかよ。