「で、何で祐助君まで着いてきてるの?俺、千里ちゃんに言ったんだけど?」

「言っただろ。俺は千里の執事だって」

2人の間にバチバチと火花が……(汗)


今、平田君を学校を案内してるんだけど、なんだか2人がとても仲悪いです。


「さ、千里ちゃん。次の場所行こう」

「あ、うん」

あのー肩に手、置いてますけど……

「勘違いされたら千里が学校を辞めさせられる。やめろ」

祐助は平田君の腕を掴み、ねじらせた。


「いててててて!」


さすがにそれはやりすぎじゃ……。


「千里ちゃーん、祐助君がこわーい」

「……」

もっとやってくれて結構だよ祐助。

祐助を侮辱するなんてあり得ない!


「千里ちゃん?」

「祐助を侮辱しないで」

「大した信頼関係だこと。そんなの見せられたら俺、もっと燃えるんだけどなぁ」

はぁ?
もえる?
どっちのほう?
燃える?
それとも、萌える?

どっちにしろ答えるつもりはないけど。


「さて、案内はもう良いや。俺、執事寮に行くねぇー」

もう一生出てこなくて結構です。

私は平田君の背中を見ながらイライラが止まらないでいた。



「どういう意味だ?」

後ろで祐助がメールを見て首を傾げているとも知らずに。