執事の日常とお嬢様の学校

ー食堂

「あ、もうおそいよ千里ー!って、手繋いでる!恋愛禁止だぞぉ?」

「大きい声で言わないでよ!それと祐助、そろそろ手離して!」

祐助に強い口調で言ったの初めてだな。


「チッ分かったよ」

舌打ち!?

「もう付き合ってるも同然ねニヤニヤ」

頼むからニヤニヤしないで。



「あ、千里ちゃん!おはよう!」

「え、お、おはよう」

なんか皆態度変えすぎじゃない?


「私達ね、前から千夏様の事、あんまり好きじゃなかったの」

「え、でも……」

千夏様にご飯とか差し上げたりしてたけど……

「千夏様のご機嫌取っておかないと、退学にされちゃうかもしれないし。だから千里ちゃんには感謝してるんだ!」

なーんだ、てっきり千夏様を退学にしちゃったからまたいじめられるのかと思ってた。


「お前らなぁ「ずいぶん都合良すぎない?」

「秋音さん!」

いきなり現れたのは千夏様を退学させる作戦を考えてくれた秋音さんだった。


「秋音様!」

千夏様が退学して、副会長の秋音さんが生徒会長になった。

「都合良すぎって何がですか?」

「これまで散々千里ちゃんの事いじめといて、千夏様が退学した途端態度変えるなんて都合が良すぎって言ってるの」

……あ。
確かに。
全然考えてなかったけど、皆、前は私の事……


「あ、そっか。ごめんなさい、千里ちゃん」

皆は私に向かって謝ってくれた。

「良いよ、全然!」

いじめられてたのは確かだけど、今はこんなに優しくしてくれてるもんね。


「優しいー!千里ちゃん!」

皆はそう言うと食堂の奥に去って行った。


「たくっ。人が良すぎんだろ」

「だって謝ってくれたし」

「そういうところが俊に気に入られたりふんだよ」ボソッ

「え?」

祐助はボソッと何か言うと食堂の奥に歩いて行った。


「あれは妬いてるわね」

「妬いてるな」

りかと俊也君が言った。


祐助が妬いてる……?