執事の日常とお嬢様の学校

ー1時間後

「あら?私……」

「授業中に寝ちまったからここまで運んできた」

千里達、無事にやってるかな。


「そ、それって!も、もしかしてここまでお姫様抱っこで……?」

「そうだけど?」

乙女かよ、お前は。

「わぁぁぁぁぁあ!ごめんなさい、重かったでしょ!?」

「ま、まぁそれなりに……」

いやいやいや、キャラ変わってるから。


コンコンッ

「入りますよ?」

この声は……理事長?

ここにきたって事は千里達……成功したのか?


「千堂さん。貴方は退学になりました」

「……え?」

そりゃそういう反応になるよな。

いきなり退学なんて言われたら。


「ど、どういう事かしら理事長?」

「千堂さん。貴方、なぎ平さんにいんしつないじめをしていましたよね?そういうのはこの学園では禁止になっているんです」

「そ、そん……そんな事……」

「残念ですが……貴方にはこの学園を去ってもらいます」

「うわぁ!!」


「……。祐助君、貴方にはなぎ平さんの執事に戻っていただきます」

「……分かりました」


「待って祐助!」

「……」

部屋を出ようとした俺に、千夏様は抱きついた。


「悪いな。俺には千里しかいねぇんだ。好きな奴の傍にいたいと思うのは当然だろ?お前が俺を傍に置いときたいっていうのと一緒で。大丈夫さ、お前にはお前を幸せに出来る奴が現れる。それが俺じゃなかったって事だけさ」

「祐助……」

「じゃあな」

俺は静かに千夏様の部屋を出た。


悪いな……お前がどれだけ俺を好きでもその気持ちには答えられねぇ。
俺は……千里が好きだから。