ー食堂

「いかがでしょう?今日のご朝食は」

「うん、凄く美味しい!」

俊さん、私に気を使ってくれてる。


あんな事があったけど、祐助が私のところに戻って来てくれるわけもなく。

今も千夏様の執事は祐助、私の執事は俊さん。


俊さんも辛いはずなのに、何でこんなに私に優しくしてくれるんだろ。


「本日のご朝食は世界一のシェフがお作りになったものだそうです」

「そうなの!?どおりで美味しいわけだ」


何で私こんな事考えながら食べてるんだろ。


美味しいなんて言ったけど、正直味なんて全然分かんない。



「「千夏様、おはようございます」」

ビクッ

私、千夏様アレルギーきでもかかっちゃったかな(汗)


「皆さんおはよう」

綺麗な声で皆に千夏様は答えた。

皆にはこんなに優しいのに……。



「千夏様おはようございます。今日はいつもよりお時間遅れているようですが……」

俊さん?
何で話しかけてるの……?