執事の日常とお嬢様の学校

しばらくして祐助が戻ってきた。


「トイレ長かったわね」

「まぁな」


2人の様子はまるで恋人どうしみたいで……

って、何言ってるの!?

そんな事言ったら俊さんが悲しむじゃない。

それに私も……。


「そろそろ部屋に戻りましょうか」

「あぁ」


「ごめんな」

……え。

ごめんって……何が?

祐助は私に口パクでそう言った。



「もしかしたら今回の千夏様の暴走は祐助さんにも止められないかもしれません」


「今回のって前にもあったの?」

「えぇ。あれは丁度1年前の事です。千里様のようなお方が入学してこられました」

俊さんが静かに語り始めた。