執事の日常とお嬢様の学校

ー20分後

「皆さん、お待たせ。食べて良いわよ」

千夏様の言葉で皆が動いた。

きっと皆お腹空いてたんだな。


私も動こうとした、その時


「貴方の今日の夕食はこれよ」


……え。

そこにあったのはとても人間の食べ物とは思えないものだった。



……何でこんな時に祐助いないの。


「その前に私が毒味を致します。執事の仕事ですから」

え!
こんなの食べたら……!

「……。これは人間が食べるものではありません。ですから私がすべて頂きます」


俊さん……。

そっか。
千夏様に止めて欲しかったんだ。

自分がこんなもの食べる事を。


でも、止めてくれなかった。


だからそんな悲しそうな顔して……。


「行きましょう千里様。お嬢様の料理は僕がご用意致します」


「……」

俊さん……。


「千夏様を止められるのは祐助さんだけです。僕達は千夏様の暴走に耐えるしかないんです」


「……」

俊さん……。

私、自分の事ばっかり考えてた。

千夏様がいなくなれば辛い思いしなくてすむって。

でも、千夏様がいなくなったら辛い思いする人だっているんだ。


俊さんはきっと……千夏様にやめて欲しいんだ。

自分の幸せの為に他人を傷つける事を。