執事の日常とお嬢様の学校

千里saidー

ー千里の部屋

コト

「ありがとうございます」


俊さんの淹れてくれたコーヒーを眺めながら、祐助の事を考えていた。


もう祐助が私の傍に戻る事はないのかな……?


「心配ありません。祐助さんはきっと千里様のところに戻ろうと必死になっているはずです。ですが……」

俊さんの顔が笑顔から悲しみの顔になっていた。


「俊さん?」

「千夏様はどんな手を使ってでも自分の幸せを手にいれるんです。だから……千夏様には勝てません」

俊さん、凄く悲しそう。

そりゃそうだよね。

自分の好きな人が酷い事してたら辛くなる。

私だってきっと祐助があんなだったら……。


「すいません。空気を悪くしてしまって。食堂へ行きましょうか。もう夕飯の時間ですし」


そんな悲しそうに……笑わないでよ。


「……うん」


私と俊は食堂へ向かった。