「なぎ平さんが退学されてしまったのですが何か知っていますか?」

ドキッ

ち、千里の事かよ。


ていうか何で千夏様に聞きにくんだよ。

「いいえ、知りませんわ。でも多分原因はいじめの事だと思いますわ」

こいつ、先生にまで嘘つくつもりかよ。

まぁ、そうだとは思ってたけどさ。


「……そうですか。ありがとうございました」

ていうか何で生徒に敬語使ってんだ?

俺には逆立ちしたって分からねぇな(笑)


ていうか

「折角コーヒー淹れたのに」

無駄になったじゃねぇか。


「危なかったわ。あそこで本当の事言ってたらどうなっていたのかしら」

……あ?

俺の中で何かが切れた。

「おい!今のどういう意味だ!」

俺は無意識のうちに千夏様を問いただしていた。

俺でもコントロール出来ねぇ程、自分は今混乱してる。

「え……?」

珍しく怖がっている千夏様をよそに俺は続けた。


「いじめの主犯はやっぱりお前だったんだな!『生徒会長』っていう立場を利用して生徒全員を支配して。やっぱりお前にはもう仕えられねぇ。俺の主は……千里だけだ!」


許さねぇ!
あいつだけは!

千里!
俺は千里以外のところには絶対行かねぇ!

待ってろ!
今すぐ千里の元に行ってやるから!