千里saidー

「よし、書けた!」

退学届けを書き終えた私は早速理事長室へ。


そういえば理事長に会った事ないなぁ。

どんな人なんだろ。


コンコンッ

理事長室に着き、扉をノックした。


カチャッ

「貴方はなぎ平千里さんですね。私に何か?」

か、カッコイイ!

それに若い!

祐助と良い勝負かも!


「私、実は……」

見とれてる場合じゃない!

私は辞める為にここにきたんだから!


「あのー……」


「私学校辞めるのでこれ出しに来ました!では!」


早口で言って足早にその場を去った。



……目からこぼれ落ちそうな涙を必死に堪えて。