執事の日常とお嬢様の学校

祐助saidー

「ここ、だよな」

久々だな、この部屋。


職員室に行く前にどうしても行きたいところ、それは千夏様の部屋。

何でこんなところに来てるのかって?

食堂の事件の事で千夏様に聞きたい事があるからだよ。


千里様は言わねぇが、あれは千夏様が命令してやった事に決まってる。


まぁ、本人を問い詰めたところで白状なんてしねぇだろうけど。

一応、ね。

コンコンッ

ガチャッ

いや、開くの早すぎだろ。

「祐助さん、お待ちしておりました」

「待ってた?」

「えぇ。千夏様が祐助さんは必ず部屋にくると」

何だよ、それ。

完全に見透かされてんじゃん。


「こっちの考えは何もかもお見通しってわけ」

「まぁ、取り合えず中へ」

「あぁ」


俺は千夏様の部屋へ入った。