千里saidー

「貴方には罰を与える必要があるわ」

そう言って、千夏様は私に汁物をかけた。

周りからも汁物が私に落ちてくる。


何で……
何でよ……。

りかは何で助けてくれないの……。
さっきから目合ってるよね……?

辛い……
胸が苦しいよ……。

祐助……。


「千夏様、祐助さんが来ました」

見張り役に着いていたりかが千夏様に言った。


「チッ皆さん、指定の位置について」

その言葉と共に散らばっていく生徒達。

私は相変わらず食堂の床に倒れ込んだまま。


「千里様!」

祐助が食堂の入り口で叫んだ。

祐助……来てくれたんだ。


「千里さん、大丈夫?」

……え。

何で祐助の前ではそうやって良い子ぶるの?

惚れてるから……?


「行くぞ」

祐助は私の腕を強引に掴むと食堂を出た。

な、なんか……怒ってる?