裏庭で、不良が叫ぶ声が聞こえる。
それを、お姉ちゃんは写真撮っている。
とっても楽しそうだ。

垢琉は、今日も好きなことをして過ごしている。
きらきら笑顔満載だ。

あたしは、魔法の特訓に励んている。
弥奈に近づく危険を、守らなきゃだから。
結局、あたしは死んでない。
でも、みんなの記憶からはさっぱり消えた。
垢琉いわく、
「流伊覇姉さんが死んだら魔法少女交代だからだめ!
魔法少女は生きてないと駄目なの!」
らしい。
あっちの世界に出ることはあんまりない。
でもみんなの記憶から、もちろん弥奈の記憶からも消え去ったので、問題はない。
ふと、弥奈に会いたくなるときは、あっちの世界に出て、すれ違ったりしてみる。
もちろん振り向かないし、気づかれてもいないので、大丈夫なのだ。
「ねー聞いて!弥奈のお話ー。」
「なになに?」
幸せそうに話す弥奈たちを、見守るのだ。

後悔なんてない。理解しない。
泣きたくなるときは、垢琉とお姉ちゃんがいる。
あたしは、圀宮籍を守り続けようと思う。
魔法少女と謎のショタ。
天然お姉ちゃんに、親友、弥奈。
そして、圀宮籍。

あたしが、守ってあげるから。

END